御柱祭
信州諏訪地方の六市町村二十一万人の諏訪人が、こぞって参加する七年一度の天下の大祭「御柱祭」、正式には「諏訪大社式年造営御柱大祭」と言われる諏訪大社のお祭である。こ
れは七年に一度の寅と申の年、社殿の造営(現在は宝殿のみ)と「御柱」と呼ばれる直径約一メートル、長さ約十七メートル、重さ約十トンにもなる巨木(樅の木)を山から切りだし、それを人力で山から里へと曳き、最後に上社、下社の各社殿の四隅に建てるのが御柱祭である。最古の記録に平安時代の桓武天皇の御代から、信濃国一国をあげて奉仕がなされ盛大に行われたとあるが、起源は更にさかのぼるとも言われている。